今日はマティーニ

カクテルの王様と言われて、基本的にはジンとベルモットを混ぜただけのはずだが、最近ではウォッカマティーニやフルーツマティーニ、デザートマティーニなど、もはやマティーニとはなんなんだと思うところが多い。

また、1979年に出た「ザ、パーフェクト、マティーニ、ブック」というのにはマティーニだけで268ものレシピがあるという。

なかにはカルーアマティーニやスコッチを加えたペイズリーマティーニなど

もはやマティーニはジンとベルモットのカクテルという枠組みは崩壊し、蒸留酒に薬草風味を加えたものになりつつある

もはや、蒸留酒は、ベースで、薬草風味でもフルーツ風味でもオッケイな雑多な飲み物である。

それはもうカクテルではないのか?

伝統的なカクテルというのはビターズを加えることが前提と考えれば、もはや、マティーニはビターズを加えないカクテル。

もうカクテルの王さまというより
カクテル?

しかしマティーニは昔からステータスドリンクである。地位の高そうな方々はマティーニを飲む。

フランクリンルーズベルトやウインストンチャーチルが愛飲し、ヘミングウェイも好んだ。

成功するためには良いスーツを着るべきと同じで、マティーニもスーツと同じたち位置なのだろう

あのマティーニグラスは、パリッとしたスーツを連想させる。

ただ、時代と一緒で、伝統的な着こなしはどんどん変わってきているんだなと

このマティーニを飲んでいるとき、後ろのテレビでは007が流れていた。

ジェームズボンドと言えばマティーニだと思う。
カジノロワイヤルでは、ボンドが飲んでいたマティーニは

ドライマティーニ
深いシャンパングラスにゴードンのジンを3
ウォッカを1
キナ・リレのベルモットを2分の1
を氷みたいに冷たくなるまでシェーク
それからレモンの皮を薄く切ったやつをいれる

と、これもまた伝統レシピからははなれ
もはやマティーニというのはその本人のパーフェクトな飲み物であればマティーニなのだろうと思う

ただ、スーツの様に着こなさなければならない
パーフェクトドリンクであっても、紙コップに入ったものはマティーニと呼んではいけない気がするから

この時も
場所、人、時間
全てがマティーニに似合った時であった。